あなたの睡眠は大丈夫? 睡眠時無呼吸症候群(概要、原因、症状)
2025年1月22日
IMSグループ 臨床検査部門
動画のポイント!!
朝起きた時、頭痛がしたり、 倦怠感を感じたことはありませんか?
夜に十分な睡眠を取っているにもかかわらず、昼間に眠くなることはありませんか?
もしかしたらそれは睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気かもしれません。
この動画では睡眠時無呼吸症候群の概要、原因、症状について説明します。
また下記のイムス総合サービスセンターのホームページにて睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックも行えます。詳しくは下記リンクよりご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群ついて
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に10秒以上呼吸が止まることを無呼吸といい、呼吸量が半分以下に低下した状態が10秒以上続くことを低呼吸と言います。
睡眠時無呼吸症候群とは一晩にこの無呼吸が30回以上起こるか、1時間で無呼吸か低呼吸が5回以上起こる場合を言います。
睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数をAHI(無呼吸低呼吸指数)と言い、この指数によって重症度を分類します。
寝ている間の無呼吸に私たちは中々気づくことができないため、検査や治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。
睡眠時無呼吸症候群の原因
原因は大きく2つに分類されます。
1つは閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)。2つめは中枢性無呼吸タイプ(CSA)です。
1つめの閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)は上気道に空気が通る十分なスペースがなくなり呼吸が止まってしまうタイプです。
睡眠時無呼吸症候群の患者さまの約9割がこのタイプに該当すると言われています。
2つめの中枢性睡眠時無呼吸タイプは脳から呼吸指令が出ないなど呼吸中枢の異常です。
睡眠時無呼吸症候群の中でもこのタイプは数%程度です。
肺や胸郭、呼吸筋、末梢神経には異常がないのに呼吸指令が出ないことにより無呼吸が生じてしまいます。
睡眠時無呼吸症候群の症状
疑うべき自他覚症状
睡眠時無呼吸症候群になると下記のような症状が発生します。
・93%:睡眠中のいびき
・83%:昼間の過剰な眠気
・51%:起床時の熟睡感の欠如
・40%:夜間2回以上の頻尿
・35%:起床時の頭痛
他にも全身の倦怠感や寝汗、睡眠中の窒息感を伴う覚醒、集中力の低下などがあります。
睡眠時無呼吸症候群が招く事件、事故
睡眠時無呼吸症候群になると十分な睡眠が取れず睡眠の質や量が低下するため昼間に強い眠気に襲われることが増えます。
結果として仕事中に眠くなってしまうなど支障をきたしたり、車の居眠り運転による交通事故にも繋がりかねないため注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の合併症
睡眠時無呼吸症候群になると、通常の生活に支障をきたすだけではなく、生命に影響を及ぼす病気の合併リスクが高くなります。
健常者と比べ脳卒中は約3.5倍、心不全は約4.3倍、高血圧は約 2.1倍、糖尿病は約2.5倍高くなると言われています。
そして睡眠時無呼吸症候群の患者さまの約50%が高血圧を合併していると言われています。
睡眠時無呼吸症候群と言われたら
受診と検査について
ご自身が睡眠時無呼吸症候群かもと思った場合、まずは外来を受診しましょう。
外来にて簡易検査を行い、AHI(無呼吸低呼吸指数)が40以上の場合はそのままCPAP療法が一般的です。
AHIが40未満の場合は1泊入院して行う精密検査をしていただき、その結果次第で治療法を決定します。
検査や治療に関しては別動画で紹介していますのでご視聴ください。
IMSグループでは睡眠時無呼吸症候群の検査、治療を行える病院を多数ご用意しています。
まずはイムス総合サービスセンターのホームページにて睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックをお試しください。
≪動画監修:IMSグループ 臨床検査部門≫
このコンテンツは急性期・回復期・慢性期病院・予防医療から施設・在宅介護までの一貫した医療・介護を提供するIMSグループがお届けしています。
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